電気・ガスの固定費を見直すとき、実は「住まいのタイプ」によって考え方が変わってきます。
オール電化の住宅なのか、ガスも併用している住宅なのかで、見直せる範囲や優先順位が異なるためです。
この記事では、住まいのタイプ別に固定費の考え方を整理します。
1. オール電化住宅の固定費の特徴
オール電化住宅は、給湯・調理・暖房などをすべて電気でまかなうため、ガス代がかからない一方、電気の使用量そのものが多くなる傾向があります。
多くのオール電化向けプランでは、夜間の電気料金が割安に設定された時間帯別料金が使われています。

オール電化住宅で固定費を見直す場合は、昼夜の使用量バランスを踏まえたうえで、時間帯別プランを比較することが基本になります。
単純な「昼も夜も同じ単価」のプランと比べてしまうと、実態に合わない試算になりやすい点に注意が必要です。
2. ガス併用住宅の固定費の特徴
給湯や調理にガスを使う一般的な住宅では、電気代とガス代をそれぞれ見直す必要があります。
都市ガスであれば、電力と同様に自由化により会社を切り替えられますが、プロパンガス(LPガス)の場合は会社ごとの料金差が大きく、地域や物件によって事情が異なります。

ガス併用住宅では、電気とガスをセットで契約することで割引が受けられるプランも多いため、電気単体だけでなく「電気+ガスの合計でいくらになるか」という視点で比較すると、より実態に近い判断がしやすくなります。
セット割の割引額は会社によって異なりますが、月数百円程度に設定されているケースが一般的です。
仮に月300円の割引だとしても、年間では3,600円程度になるため、電気単体の単価差が小さい場合は、セット割の有無が結果的に比較の決め手になることもあります。
3. 賃貸か持ち家かでも見直しの自由度が変わる
同じガス併用住宅でも、賃貸か持ち家かによって見直せる範囲が変わってきます。

- 持ち家:電力会社・ガス会社を基本的に自由に選べる
- 賃貸(電力・ガス個別契約):入居者が自分で会社を選べるケースが多い
- 賃貸(管理会社の一括契約):プロパンガス等で管理会社が指定した会社と契約する必要があり、個人での切り替えができないことがある
特にプロパンガスの賃貸物件では、まず管理会社や契約書を確認し、そもそも切り替えが可能なのかどうかを把握しておくことが最初のステップになります。
4. 住まいのタイプ別、見直しの優先順位
住まいのタイプごとに、見直しの優先順位を整理すると次のようになります。
- オール電化+持ち家:時間帯別プランの比較が最優先
- ガス併用+持ち家:電気・ガスのセット割を含めた比較が有効
- ガス併用+賃貸(プロパンガス):まず切り替え可否の確認、可能なら料金の適正水準チェック
自分がどのタイプに近いかを把握したうえで比較を進めると、無駄なく見直しを進められます。
5. まとめ:住まいのタイプを踏まえて比較する
電気・ガスの固定費見直しは、オール電化かガス併用か、賃貸か持ち家かによって考え方が変わります。
自分の住まいのタイプを踏まえたうえで、前回の記事で紹介した比較の軸(基本料金・従量料金・セット割など)を当てはめていくと、より現実的な見直しができます。
次の記事では、切り替え時に見落としがちな解約金・違約金について見ていきます。


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