一人暮らしの固定費、平均はどれくらいかの記事では、光熱・水道費や通信費など、固定費全体のおおまかな水準を紹介しました。
この記事では、その中でも特に「なんとなく高い気がする」と感じやすい電気代だけを取り出して、平均との比べ方を詳しく整理します。
自分の電気代が平均より高いのか低いのか、判断する物差しとして使ってみてください。
1. 総務省家計調査からみる一人暮らしの電気代の平均
総務省「家計調査(家計収支編)」2024年(令和6年)平均・単身世帯によると、電気代は月あたり6,756円となっています。

ただし、この7,337円という数字は全国・全年代を含めた平均であり、実際の金額は年代・地域・季節によって大きく上下します。
総務省の同調査を年代別にみると、~34歳が4,569円、35〜59歳が7,291円、60歳〜が8,473円となっており(2025年平均)、20代・30代の一人暮らしであれば、全国平均よりも年代別の平均と比べたほうが実感に近い判断ができます。
2. 季節によって電気代は大きく変動する
冬(暖房)がもっとも高くなりやすい
一人暮らしの電気代は、年間を通じて一定ではありません。
暖房を使う冬場は、1年の中でもっとも電気代が高くなりやすい季節とされています。
夏(冷房)は冬ほどではないが高くなる
冷房を使う夏場も電気代は上がりますが、一般的には冬の暖房ほどの上がり幅にはならない傾向があります。
これは、同じ設定温度でも暖房の方が消費電力の大きい機能を使うことが多く、外気温との差が大きくなりやすいことなどが理由とされています。
春・秋は冷暖房の使用が減るため、電気代がもっとも落ち着く時期になりやすい、という傾向もあわせて覚えておくとよいでしょう。
3. 地域によっても平均は変わる
総務省「家計調査」2025年平均を地方別にみると、北海道・東北地方は全国平均より500円前後高い7,850円程度、中国・四国地方はさらに高く8,767円となっています。
寒冷地は暖房を使う期間が長い分、電気代が高くなりやすい傾向はありますが、電力会社の料金体系や世帯構成の違いも影響するため、実際には「寒い地域がもっとも高い」とは限らない点には注意が必要です。
なお、電気の契約方式(契約アンペア制か最低料金制か)によっても基本料金の仕組みが異なります。
この点は在宅勤務で増えた電気代の記事で詳しく整理しています。
4. 自分の電気代を「平均と比べる」具体的な手順
直近12か月分の電気代を合計して月平均を出す
季節による変動が大きいため、1か月分だけを平均と比べても正しい判断はできません。
検針票や電力会社のマイページから直近12か月分の電気代を集め、合計を12で割った「年間の月平均」を出すことが、比較の出発点になります。

検針票が手元にない場合は、契約している電力会社のマイページやアプリで過去の使用量・料金を確認できることが多いです。
紙の検針票を保管していなくても、多くの場合は諦めずに確認できます。
自分の年代の平均と比べる
年間の月平均が出たら、まずは単身世帯の2025年全国平均(7,337円)ではなく、自分の年代に近い区分の平均と比べることをおすすめします。
たとえば20代の一人暮らしで月7,000円前後だった場合、全国平均だけを見ると「平均並み」に見えますが、~34歳の平均(4,569円)と比べると実際にはかなり高めという判断になります。
逆に60歳以上で月8,000円前後なら、年代別平均(8,473円)よりはやや低めで、無理に節約を意識しすぎる必要はないとも言えます。
世帯構成・地域・季節をそろえて比較する
年代別の比較に加えて、単身世帯の全国平均(7,337円)や、住んでいる地方の平均とも比べてみましょう。
ただし、寒冷地に住んでいる場合や、在宅勤務で日中の使用量が多い場合は、平均より高くなること自体は自然だという前提を持っておくことが大切です。
単純に「平均より高いから節約すべき」と決めつけず、まずは自分の生活スタイルに照らして妥当な水準かを考えてみてください。
5. 平均より高いと感じたら、次に何を確認するか
比べた結果、平均より明らかに高いと感じた場合は、いくつか確認すべきポイントがあります。

- 契約している料金プランが今の使い方に合っているか(電気代、なんとなく高い気がする人がまず確認すべきことの記事)
- 契約アンペアが実情に合っているか(電力会社の料金プラン比較の記事)
- オール電化かガス併用かによる違い(オール電化・ガス併用の記事)
- 新電力への切り替えで単価そのものを下げられないか(新電力会社比較の記事)
平均という物差しは、あくまで最初のきっかけにすぎません。
「平均より高いかどうか」を入り口にして、自分の契約内容を具体的に見直すところまで進めることが、この物差しの本当の使い道です。
年代別・地域別の目安を一覧にすると、次のようになります。
| 区分 | 電気代の目安(月額) | 備考 |
|---|---|---|
| 単身世帯全国平均 | 7,337円 | 総務省「家計調査」2025年平均 |
| ~34歳 | 4,569円 | 年代別、2025年平均 |
| 35〜59歳 | 7,291円 | 年代別、2025年平均 |
| 60歳〜 | 8,473円 | 年代別、2025年平均 |
| 北海道・東北地方 | 7,850円程度 | 全国平均より500円前後高い水準 |
| 中国・四国地方 | 8,767円 | 地方別では全国でもっとも高い水準 |
6. まとめ:平均は「比べるための物差し」であって「正解」ではない
一人暮らしの電気代は、総務省の家計調査でおおまかな全国平均をつかめますが、季節・地域・生活スタイルによって実際の金額は大きく変わります。
まず自分の年間の月平均を出し、平均と比べてから契約内容を確認するという順番で進めると、無理のない見直しにつながります。
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