大手キャリアと格安SIM、料金以外に何が違うのかでは、料金プランそのものの違いを整理しました。
ただ、実際に毎月の請求額を見ると、「プランを安いものに変えたはずなのに、思ったほど下がっていない」と感じることがあります。
その原因の多くは、プランの料金ではなく、毎月の請求に紛れ込んでいるスマホ本体の分割払い(端末代金)にあります。
この記事では、通信費と端末代金を分けて考える視点を整理します。
1. 「月々のスマホ代」に、実は端末代金が混ざっていることが多い
大手キャリアでスマホを購入する場合、多くは通信料金と端末代金(の分割払い分)が、同じ請求書の中でまとめて引き落とされます。
まずは直近の請求明細を確認し、通信料金部分と端末代金部分がそれぞれいくらになっているかを、一度切り分けてみましょう。
2. 分割払いの仕組みを理解する
a. 分割回数と月々の負担
スマホ本体を分割払いで購入する場合、24回・36回・48回といった分割回数を選べるのが一般的です。
同じ端末価格でも、分割回数を長くするほど月々の負担は小さくなりますが、支払いが完了するまでの期間は長くなります。
たとえば端末価格12万円を例に、24回・36回・48回で購入した場合の月額と完済時期、さらに2年(24か月)で機種変更した場合に残ってしまう残債を比べると、次のようになります。
| 分割回数 | 月額(端末代金分) | 完済時期 | 2年で機種変更した場合の残債 |
|---|---|---|---|
| 24回払い | 5,000円 | 2年後 | 0円 |
| 36回払い | 3,334円 | 3年後 | 約40,000円(残り12回分) |
| 48回払い | 2,500円 | 4年後 | 約60,000円(残り24回分) |
月々の負担だけを見て48回払いを選ぶと一見お得に感じますが、2年で機種変更する習慣がある人ほど、分割回数を長くするほど残債が大きくなる点には注意が必要です。
分割回数を決めるときは「何年くらい今の端末を使うつもりか」も合わせて考えておくと安心です。
b. 「実質0円」「〇円引き」プログラムのしくみと注意点
キャリアによっては、一定期間利用したあとに端末を返却することを条件に、分割金の一部の支払いが免除される「アップグレードプログラム」のような仕組みが用意されています。

こうしたプログラムは、条件(利用期間・端末の状態・返却の有無)を満たさないと、想定していた割引が適用されない点に注意が必要です。
「実質」という言葉が、あくまで一定の条件を満たした場合の金額であることを、契約前に確認しておきましょう。
3. プランを見直しても安くならない理由は、端末代金かもしれない
スマホ料金、なんとなく高い気がする人がまず見るべきポイントの記事の視点でプランを見直しても、請求額があまり変わらないと感じたときは、端末代金の分割払いが残っている可能性があります。
格安SIMに乗り換えても、大手キャリアで購入した端末の分割払いだけは引き続き大手キャリアに残ることもあり、この場合、乗り換え後もしばらくは2社への支払いが発生します。
プランを見直すタイミングでは、端末代金の残債(残り何回・残りいくらか)を確認したうえで、乗り換えのタイミングを決めると、想定外の二重払いを避けやすくなります。
残債の確認は、各キャリアのマイページやアプリから確認できます。
ドコモは「分割支払金の残額」、auは「分割支払金残額照会」、ソフトバンクは「機種代金分割支払金残額」といった名称の項目で、それぞれ残り回数・残額を確認できるのが一般的です。
項目名は各社で表記が異なるため、見当たらないときは「端末」「分割」「残額」といったキーワードでマイページ内を検索してみましょう。
4. 端末を分割せずに買う・型落ちを選ぶという選択肢
端末代金そのものを抑える方法として、分割払いを使わずに一括で購入する、あるいは型落ちモデル・SIMフリー端末を選ぶという選択肢もあります。
一括購入は分割手数料がかからず、途中解約時の残債も発生しないため、長く同じ端末を使う予定の人には向いています。

型落ちモデルは、最新モデルに比べて価格が抑えられている一方、機能面での違いは限定的なことも多く、格安SIM・オンライン専用プランと組み合わせることで、通信費・端末代金の両方を抑えられる可能性があります。
価格帯の目安としては、最新のハイエンドモデルが12万円前後からであるのに対し、1〜2世代前のモデルであれば6〜9万円程度、型落ちのミドルレンジ帯であれば3〜5万円程度まで下がることも珍しくありません。
カメラ性能や処理速度の世代差は年々小さくなってきており、動画・SNS・ブラウジングが中心の使い方であれば、1〜2世代前のモデルでも体感差を感じにくいという声もあります。
購入先によっても選び方は変わります。
キャリアで購入すると、分割払いやキャンペーンを利用できる一方、価格そのものはメーカー直販や家電量販店より高めに設定されていることがあります。
メーカー直販サイトは、キャリアを問わず使えるSIMフリー版を定価で購入できるのが特徴で、型落ちモデルであればセール時期に値下げされることもあります。
中古・整備済み品(リファービッシュ品)は価格をさらに抑えられますが、バッテリーの劣化状況や保証の有無を確認したうえで選ぶことが重要です。
SIMフリー・型落ちスマホを探す
型落ちモデルやSIMフリー端末、整備済み品は、Yahoo!ショッピングでも幅広く取り扱われています。
まとめ:通信費を見直すときは、プラン部分と端末部分を分けて考える
スマホ代を見直すときは、「通信料金(プラン)」と「端末代金(分割払い)」を別のものとして切り分けて考えることが出発点になります。
プランだけ見直しても効果を感じにくいときは、まず請求明細で端末代金の残債(分割回数・残額)を確認してみましょう。
具体的な格安SIM・オンライン専用プランの比較は格安SIM・オンライン専用プラン、代表的な会社を比較する、乗り換え手続きの流れは【特集】電気・ガス/スマホ・光回線、乗り換え手続きの実際の流れでまとめています。


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