固定費ラボでは、電気・ガス、通信費、サブスク、保険の4つの章に分けて、それぞれの見直し方を紹介してきました。
各章ではそれぞれの分野ごとの節約額の目安を紹介してきましたが、今回はこの4分野を横断して、「まとめて見直した場合、年間でどれくらいの差になりそうか」を一つのモデルケースとして試算してみます。
1. 電気・ガスを見直した場合の目安
電気代の見直しでは、一人暮らしで月間使用量が200〜260kWh程度の世帯が新電力に切り替えた場合、年間では数千円台の差になるケースが多いことを紹介しました。
4人家族など使用量が多い世帯であれば、年間1万円以上の差になることもあります。

ガス併用住宅の場合は、電気とガスのセット割で月300円程度、年間では3,600円程度の割引が上乗せされることもあります。
契約アンペア数の見直しだけでも、月200〜300円程度の差が出ることがあります。
2. 通信費(スマホ・光回線)を見直した場合の目安
通信費は、4分野の中でもっとも金額の差が出やすい分野です。
大手キャリアから格安SIMへの乗り換えでは、同程度のデータ容量で比較した場合、年間2万円以上の差になることも珍しくないと紹介しました。

光回線については、月額料金の差が月500円程度だとしても、初期費用が1万円かかる場合は回収までに20ヶ月程度かかる計算になるため、乗り換え直後というより、しばらく使い続ける前提がある場合に効果が出やすい分野です。
詳しい考え方は光回線の乗り換え記事で紹介しています。
3. サブスクを見直した場合の目安
サブスクの見える化の回では、動画配信2つ・音楽配信1つ・クラウドストレージ1つを契約していた場合、合計で年間4万円前後になる例を紹介しました。
「まとめる」か「絞る」かの回では、実際によく使うサービスが1つだけであれば、まとめプランから個別契約に切り替えることで年間1万8,000円程度安くなる試算も紹介しています。
逆に3つ以上のサービスを頻繁に使っている場合は、個別契約よりまとめプランのほうが割安になることもあるため、「まとめる」か「絞る」かは利用実態に合わせて判断することが大切です。
4. 保険は「金額の一般化」が難しい分野
保険は、電気・通信費・サブスクと違い、加入している保障内容や家族構成によって適切な金額が大きく異なるため、このシミュレーションでは金額を合算していません。
見直しの効果がないという意味ではなく、何のために加入したかを思い出すところから始めて、入りすぎ・入らなすぎの視点で確認していくと、家庭ごとに適切な形が見えてくるという性質のものです。
また、持ち家の場合は住宅ローンの返済も大きな固定費ですが、金額のインパクトだけでなく手続きの手間も大きいため、今回のシミュレーションには含めていません。
こちらについても、固定費見直し全体の中での位置づけを含めて、別の記事で扱う予定です。
5. 4分野を合算するとどれくらいになるか(モデルケース)
ここまでの目安を、一人暮らしのモデルケースとして仮に合算してみます。
- 電気・ガス:年間数千円程度
- 通信費(スマホを格安SIMへ):年間20,000円程度
- サブスク(利用実態に合わせて絞り込み):年間18,000円程度
3分野を合算すると、年間4万円台前半程度になる計算です。
これはあくまで一つのモデルケースであり、契約状況や家族構成によって金額は変わりますが、電気・通信費・サブスクをそれぞれ個別に見直すよりも、「合わせるとこれくらいの効果がある」という感覚を持って取り組むと、見直しのモチベーションを維持しやすくなります。
次に読むべき記事
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